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2016年2月13日(土)、葛西にある老犬介護施設ペットケアサービスLet'sにて、「老犬との暮らし方セミナー 」講座を受講しました。

ペットケアサービスLet'sさんが今までに培ってきた経験やコツ、考え方を受講者は6回をかけて学んでゆきます。受講時間は、10時30分から17時00分までです。

わたしは5回目の受講。来月あと1回で卒業です。動物看護師3名含む、女性12名の参加でした。(北海道からいらした方もいました!)

くわしいことは、ペットケアサービスLet'sのWEBページをご覧ください。

わたしが老齢動物介護を学びたい理由は、「こちら」です。



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排泄のケアを実演してくださっています。

自分が暮らしているペットがシニアと呼ばれる世代になってくると、すこしずつ、すこしずつ、人間側の介護が必要になってきます。

いわゆる夜泣き・徘徊とよばれる状態になったとき、わたしたちは、どのように介護をしたらよいのでしょうか。
 

ペットケアサービスLet'sでは、いかに楽にお世話ができるのかということに重点を置き、獣医師もわたしたち動物看護師も知らない人が多いようなコツを教えてくださいます。

獣医師としては、「健康なときに病院にきてくれない」ということのようですが、それは経営の仕方も関わってくることになるため、ここでは割愛します。
 
 

シニア期の生活でお悩み ベスト10  

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オムツつけられちゃったよ!by サーフ


シニア期のお悩みは、そのご家庭それぞれにあるかと思いますが、その傾向を箇条書きで書いてみます。


①排せつ
 
●帰宅したら排泄物で大変なことになっている
●おむつをしているのに、横漏れする
●オシッコの回数が増えて、色々大変

②生活スペース
 
●犬の居住スペースはどうしたらいいの?
●フローリングや畳は、どうしたらいい?
●段差の上り下りがしにくそう
●熱さ・寒さ対策は?

③お散歩
 
●ハーネスを買ったけれど、使い方がわからない
●お散歩に行きたがらない 疲れやすい 動かない
●食事は今までと同じでいいの?


これらひとつひとつに、ペットケアサービスLet'sさんの経験と、理屈に基づいたお世話の方法を教えていただきました。


この中で、「これは…!」と思ったものを、各項目1つずつお伝えします。



①排せつ関係  「若いうちから、家の中でトイレをする習慣をつけておくこと」
 
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ダックスフンドの男の子へのおむつの工夫を学びました。

犬は、縄張りからできるだけ離れたところで排せつしたい本能を持つ動物です。それゆえ、1度散歩で排せつする癖が付くと、家の中でしなくなってしまうことがあります。これは、散歩ができる若いうちはよいのですが、シニアになってきたり、オムツをすることになったとき、ケアをする飼主さんが大変です。(毎回、連れて出なくてはならない)

また「家の中で排せつすることを、家族に慣れておいてもらうことも重要である」と、講師はお話しされていました。家族の協力が得られるかどうかでも、介護の大変さは変わってきます。また、介護をされる犬たちも、気持ちが違ってきます。彼らも、できることができなくなってくると、プライドが傷つくのです。

例えば、足腰が弱くなり、排せつをトイレスペースからはずすようになっても、「またはずして!」ではなく、「もうちょっとだったね~」と言ってあげる。

排せつをし出す前に介助するとやめてしまうので、始めてから介助してあげると、意識が排せつをすることに向かっているので介助していることに気づかず、彼らのプライドが傷つかない。

このようなコツやコワザを聞くと、「自分でもそう言われたいな」と思うのです。

もし、ご自身でペットの介護をされていて、思い当たるところがある方は、言い方を変えるのも、よいかもしれませんね。


 

②生活スペース 「犬の空間を作ることが大事」

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ベビー用サークルを工夫して使うとよい、とのこと。

今まで講師は、ペットシーツやダンボールで埋まった家の中を何度も見てきた、と語りました。これはもはや、「人が住む部屋ではない」とおっしゃっていました。


わたしの想像は、こうです。


玄関を開けると、廊下から敷き詰められたペットシーツ。角にはダンボールが巻かれ、椅子の下もダンボールでバリケード。リビングの床はもちろんペットシーツで埋まり、排せつしたところだけ変えてゆくので、床は水色と、人が踏んで色が変わって灰色になったペットシーツが混在している…

 
…想像すると、たしかにお友達は呼べなくなりそうですね。 そこで講師は、「犬の空間」をつくることを提案されていました。

「今までリビングで自由に過ごしていたとしても、ケアが必要になったときには、犬の空間を作ることが大事」

箇条書きで、おっしゃっていたことを書きます。
 

●狭いからかわいそう、とおっしゃる飼主さんの声には、「今まで引っ掛かっていないところに引っ掛かっていたら、どうするんですか?」と質問をしてみるとよい

部屋の中を歩き回る犬は、カーテンですら障害物になる。カーテンに挟まったまましばらくが経ち、やっと動き出したら、目がカーテンにくっついていて…という、痛々しい事態を、何度も講師は見てきたそう。 

若いうちから、「人の暮らす空間」と「犬が暮らす空間」は分けておいたほうがよい。

シニアケアが始まってくると、よりラクに介護ができます。


③お散歩

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犬の車いすは、「歩行器」。


「犬の歩き出し方を、ご自分でしてみてください」

と、参加全員が輪になり座り、合図で各々の思う、犬の歩き出し方をしてみました。ほとんどの方が間違えていました。(わたしもその1人…)


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「マテ」と「コイ」の犬を、描きました。

「マテ」と「コイ」の間には、実は、このような過程があります。

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犬はその場で立ち上がるのではなく、前足を出し、動き出しながら立ち上がります。その動きに合わせて、散歩の補助器具も斜め前に引き上げるように使わないと、犬の体痛めてしまうことになる。

このようなことから、補助器具は扱いが難しいので、「車椅子」がお勧めとのことでした。
 

わたしたちがイメージする「車椅子」は、歩けない人のためと思ってしまいますが、犬にとっての「車椅子」は、「歩行器」。今は値段も安くなってきているので、完全に動かなくなる前から使ってあげるのも、ひとつの案とのことでした。勉強になります。

車椅子を使うと、腹筋を使うので、身体がしっかりしてくるそう。これもよい効果かですよね。(車椅子を使うには、その犬の体の筋肉量によって段階があるそうなので、不安な場合は専門家に確認してくださいね)



3月で老犬と暮らし方セミナーを卒業します

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噛む犬でのオムツ交換方法実演。老犬はどちらかの方向に身体をひねるそうなので、そこを見極めることがコツとのことでした。

11月から受け始めた「老犬と暮らし方セミナー」も、残り1回。わたしはこのクラスが終わったあと、もうひとつ上のクラスを5月に受講予定です。

その間に、実際のケアをなにかしらの形で始めようと思っています。(みなさんが困っていることを提供できたら…なにかアドバイスいただけると、嬉しいです)



以上、あなたはイメージできますか?老犬との暮らし。「老犬との暮らし方セミナー ~シニア期の生活~」を受けました、でした。

最期までご覧いただきまして、ありがとうございました。いつか、お目にかかりましょう!


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「きの、と、うり。」 https://note.mu/pta_moff/ 

(もふもふペットヘルパーが「動物と暮らすこと」を、イラストを使ってわかりやすくつづる、不定期更新の物語です)
 

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