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並んだヨガマットの謎ときはのちほど…


2016年3月12日(土)、葛西にある老犬介護施設ペットケアサービスLet'sにて、「老犬との暮らし方セミナー ~お達者県にならなるために~」受講しました。

ペットケアサービスLet'sさんが今までに培ってきた経験やコツ、考え方を受講者は6回をかけて学んでゆきます。

わたしは6回目の受講で、この日で卒業!動物看護師2名含む、9名の参加でした。(また北海道からいらした方とお隣でした!)

わたしが老齢動物介護を学ぶ理由は、「こちら」です。


もくじ

1 寝たきりになる前のサインを知る
 
2 なぜ、寝たきりになるのか
 
3 寝たきりにさせないためには、○○する 

 

各項目を、ざっと説明してゆきます。 

1 寝たきりになる前のサインを知る


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photo credit: Where to? A pug looks lost in a hutong in Beijing via photopin (license)


 
● 疲れやすい?動かない?

▶ 散歩の途中 立ち止まる/座り込む
▶ 段差を上がれなくなった
▶ お座りしなくなった
 
● 歩き方が変わった

▶ 歩く速さゆっくりになった
▶ 後足を引きずったり、グーをしたような足になることがある
▶ 足がもたつくようになった

●お尻が小さくなった


この「寝たきりになる前のサインを知る」にはそれぞれ理由や対処法のお話がありました。


犬が寝たきりになってしまう理由に筋肉が落ちてしまうことがありますが、この主な理由が「ヒトと生活しているから」であることを、わたしたちは意識しなくてはなりません。

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ヒトの右腕と、イヌの前肢と後肢の、ものすごく簡単な図です。


筋肉には「伸筋」と「屈筋」があり、「屈筋」のほうが強い。なにか起こったときにわたしたちは縮こまりますよね。これは屈筋が作用するからです。「かがむ」ですね。



後肢は後ろ側が伸筋なんですね。ここが落ちるから「お尻が小さくなった」とわたしたちは感じるのですが、ではなぜここの筋肉が落ちてしまうのでしょうか。



さて、ここで、あなたに想像していただきたいのです。

うちの子を散歩させています。好きなように歩かせて、リードも延ばして。
「うんち出ないね~」「そこ、なにか臭うの~?」と、いつものルートを歩いて帰ります。



ここで、イヌの重心をまた簡単な図で見てみましょう。


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前肢に6~7割、後肢はたった4~3割しか体重が乗らないのですね。この後肢の役割は、蹴る・踏ん張る、です。


 つまり、「ヒトと生活しているから」運動量が少なく、筋肉を使わない→関節を使わない→筋肉を使わない→…という悪循環が起こり、後肢伸筋が落ち、お尻が小さくなってしまうのです。

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2 なぜ、寝たきりになるのか

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photo credit: Autumn is here via photopin (license)

関節自体が老化に伴い損傷し、痛みがある
動きが鈍くなり、筋力の低下が起き、身体を起こしてキープすることが難しくなる

この2点は相互に作用していますので、ひとつにまとめて説明します。

ヒトにも歩き方の癖があるように、ペットにも動作の癖があります。この癖を知るために、まずヒト(わたしたち)が、部屋を「はい!」のかけ声と共に歩いてみました。その人によって癖があります。それも意識していない癖があるんですね。

わたしは一度身体を壊して、そこから復活しているのと、身体の歪んでいるため、筋肉を意識的につけてきているので、この話は納得ができますし、普段から自分の癖を意識しています。

ヒトもそうですが、ペットにも「軸足」と「けり足」があります。(学生時代に走り高跳びやハードルをしたことを思い出すとわかりやすいかもしれません)

ペットたちは軸足を下にして寝ています。特にお年寄りになると、一方で寝がちになります。(けり足で蹴らないと立ち上がれないから)

1で悪循環に陥り、お尻が小さくなってしまったペットは、自らの動作の癖と、「軸足」「蹴り足」により、骨格が歪みます。それでもなんとか歩こうとし、いくつかの経過をたどり、起き上がりにくくなります。このとき「軸足」が下です。まだ「蹴り足」に力があれば立てます。しかし、それか叶わなくなると、寝たきりになります。

「蹴り足」で立てないけれど、まだ動かせると、その場で回転してしまうのです。


3 寝たきりにさせないためには、○○する 

寝たきりになってしまうと、以前のように歩かせることはかなり難しいそうです。
寝たきりになると、それに合わせたことをもちろんしてゆくのですが、それよりなにより大切なことは「寝たきりにさせないこと」

そのためにはわたしたち飼主は、どうしたらよいのでしょうか。

これは、専門的な知識が必要な部分もあるので、箇条書きで書き、写真を載せる程度にとどめます。 

●正しい形のお座りをさせて「立つ/座る」をさせる

●足を上げさせる(またぐ)

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●深層筋を鍛える(バランスボール)

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大事なことはゆっくり負荷をかけること」。

注意することは、歯磨きと同様、「いきなりやらないこと」。

今回モデルをしてくれた三四郎君は、「このバランスボールに乗ればおやつがもらえる」と理解しているから乗れるのであって、最初は怖いです。二度と乗らなくなってしまいます。

これ、わたしも乗ってみました。けっこう大変でした。わたしは腹筋が弱いので、腹筋の深いところがじわじわ痛くなる…


 

このことを自分の身体で理解するために、わたしたちは、冒頭の画像のヨガマットをまたぎ、バランスボールに乗り、イヌの格好をして歩きました。本気です。(画像は、ピラティスを交えて動きを教えてくださった講師です。イヌの歩き方です。


今回の講座のまなび

ペットを寝たきりにさせないためには、ヒトが意識をして運動をさせることが大事
それもやみくもにするのではなく、その子の「癖」や「筋力」を考慮した上での、その子メニューが必要。

ここまで考えて指導してくださる専門家は、おそらくとても少ないと思うのですが、痛みがあれば最初に治療が必要ですから、まずは獣医師にご相談くださいね。



今回で、「老犬との暮らし方セミナー」を卒業しました!

5月に「老犬介護スペシャリスト講座」を受けると、その名の資格がいただけるそうです。
実際にペットケアサービスLet'sさんが訪問介護をしているお宅にお邪魔をして、介護をすることができる機会が得られます。

実は、地方でペットホスピスをつくる計画がありまして、まだいろいろ未定ですが、またこのブログやnoteでご報告しますね。


/) /) (いつも、ありがとうございます**)
*´ㅅ`) o0



<追記>

今回の講座の内容、どこかで聞いたことがあるぞ、と思ったらこの講座でした。

各講座には【A】から【F】まで記号が付いていて、この【A】が入門編であり老犬介護全体の説明で、【B】から【F】がよりくわしい内容になるそうです。どの講座から受けてもよいのですが、復習の意味も込めて重複する内容があると聞き、納得しました。

この講座は「老犬と暮らす飼主さん」向けの講座ですから、その人によっては、何度も繰り返さないと覚えきれないと思うからです。

実際、ペットケアサービスLet'sさんでは再受講制度があるそうです。不安にになったら、もう一度受けるのも、よいかもしれませんね。



───── たけだまゆこ ─────
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「ペットとあなたの10年後を考えるblog.」 http://pet-to-anata.blog.jp/ (シニアと呼ばれるペットのための活動や、ウサギについて書いています。)


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 「にがおえハンコ/イラスト」 https://note.mu/aisu_dog/ (作品のポートフォリオと販売場所です)
「きの、と、うり。」 https://note.mu/pta_moff/ (「ペットと暮らすこと」イラストを使ってわかりやすくつづるイラスト物語です。
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